50代・60代の再婚婚活で後悔しないために|相続トラブル・負債相続・入籍問題を現実的に考える


もくじ

中高年の再婚と相続トラブル

― 婚活で「入籍するかどうか」を真剣に考えるべき理由 ―

50代・60代の婚活で、近年とても増えているのが「再婚希望」の方です。
そして、その多くがこうおっしゃいます。

  • ・子どもはもう独立している
  • ・今さら籍にこだわらなくてもいい
  • ・できれば穏やかに、パートナーとして暮らしたい

お気持ちはとてもよくわかります。
しかし一方で、**中高年の再婚には若い世代にはない“現実的なリスク”**が存在します。
その代表例が、相続トラブルです。

今回は、「双方に子どもがいる再婚」だからこそ、婚活の段階で考えておくべき相続の話を、結婚相談所の現場目線でお伝えします。


再婚=相続問題が“必ず”ついてくる理由

初婚同士の若い結婚であれば、相続はまだ先の話かもしれません。
しかし50代・60代の再婚は違います。

  • ・すでに財産形成が終盤に入っている
  • ・不動産を所有している
  • ・退職金・年金・生命保険がある
  • ・それぞれに「実子」がいる

つまり、再婚とは2つの家族・2つの相続ラインが交差する状態です。

どれだけ当人同士の関係が良好でも、
**相続の場面で問題が起きるのは、ほぼ「子ども世代」**です。


相続は「財産」だけではない ― 見落とされがちな「負の相続」

相続というと、多くの方が

  • ・現金
  • ・不動産
  • ・預貯金

といったプラスの財産をイメージされます。

しかし、法律上の相続には、
借金・未払い金・保証債務などの「負の財産」も含まれます。

再婚で起こりやすい「負債相続」の例

  • ・住宅ローンが残っている不動産
  • ・事業や個人の借入金
  • ・連帯保証人になっている債務
  • ・税金や医療費の未払い

入籍している場合、
配偶者はこれらを原則として相続する立場になります。

「知らなかった」「聞いていなかった」では済まされません。


「入籍しない事実婚なら安心」は本当?

最近よく聞くのが、

相続でもめたくないから、入籍しない
事実婚のほうが気楽

という考え方です。

確かに、入籍しなければ法定相続人にはなりません。
そのため、

  • ・相手の借金を相続しない
  • ・子ども同士の相続トラブルを避けやすい

というメリットはあります。

しかしその反面、事実婚には明確なデメリットも存在します。

  • ・長年一緒に暮らしても、相続権は一切ない
  • ・配偶者名義の住んでいる家を出なければならない可能性
  • ・病気や介護の場面で「家族」として扱われない
  • ・相手が亡くなった瞬間、立場が極端に弱くなる

「揉めない」代わりに、「守られない」選択であることも理解しておく必要があります。


入籍婚が引き起こす、もう一つの現実

では、入籍すれば安心かというと、そう単純ではありません。

入籍すると、配偶者は法定相続人になります。
つまり、相手に子どもがいる場合、

  • ・配偶者
  • ・実子

この両方が相続人になります。

ここでよく起きるのが、

  • 子どもから見た「血のつながらない配偶者」への不信感
  • 「財産を取られるのでは?」という疑念
  • 生前は表に出なかった感情の噴出

結果として、配偶者 vs 子どもという構図が生まれやすくなります。

配偶者の家は、その子供たちが育った家だった場合、子供たちは親の再婚相手に、自分たちが生まれ育った家を納得して渡してくれるのか?
解決すべき課題は山積します。


婚活段階で必ず考えておくべき3つのポイント

① 入籍するのか、しないのか

これは愛情の問題ではありません。
人生設計と法的整理の問題です。

  • ・入籍するなら、相続・負債の整理は必須
  • ・入籍しないなら、老後・住居・介護をどうするか

「なんとなく」で決めるのが、もっとも危険です。


② 子どもへの説明を避けない

再婚は当人同士だけの問題ではありません。

  • ・再婚する意思
  • ・入籍の有無
  • ・財産・負債についての考え方

これを曖昧にしたまま進めると、
相続時に大きな火種になります。


③ 遺言と財産・負債整理を前提に考える

入籍婚を選ぶなら、
遺言書の作成は必須事項です。

  • 誰に、何を、どの割合で残すのか
  • 配偶者の生活をどう守るのか
  • 借金や保証債務の有無

これを整理せずに再婚することは、
「自分が亡くなった後は知らない」と言っているのと同じです。


中高年婚活は「恋愛」ではなく「設計」

初婚の婚活は、感情が原動力になります。
しかし中高年の再婚は違います。

  • 人生後半をどう生きるか
  • 誰を守り、誰に何を残すのか
  • 穏やかな老後を実現する仕組みづくり

これは恋愛ではなく、人生設計です。


中高年婚活で大切にすべきこと

セジュールでは、50代・60代の婚活において

  • 再婚特有の相続リスク
  • 入籍・事実婚の違い
  • 財産だけでなく負債も含めた現実的整理

これらを、感情論ではなく冷静に整理することを大切にしています。

結婚はゴールではありません。
結婚後に安心して暮らせることが本当の目的です。

中高年の再婚だからこそ、
後悔のない選択を一緒に考えていきましょう。

結婚相談所セジュールは、R45 ・50代・60代の初婚・再婚、どちらの方にも寄り添う婚活サポートを行っています。

一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。

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