仲人米畑みゆの独り言。48歳再婚、幸久（仮名）の婚活物語。第六話
自分を入会させようとしてうまいことを言っているのではないかと、米畑を疑う幸久。
米畑から提案された活動コースを見て幸久が言った。
「それって、僕には何のデメリットもないじゃないですか！」
大手でしか婚活をしたことがなかった幸久はびっくりした。
幸久は、その女性と会ってみることにした。
場所は、ホテルではなく星野珈琲でお見合いをすることになった。
今年の冬には珍しく風が強く寒い日だった。
駐車場で待ち合わせた。幸久が一番に着いた。緊張して、自宅を早く出ずにはいられなかった。
次に米畑が来た。幸久と米畑が話していると幸久のお見合あいてえみこがやってきた。
えみこは、写真通りの美人だった。色が白くははかなげな女性だった。
幸久は「ほんとうなのか？夢じゃないのか？」そう思うしかないほど、
えみこと会えたことがうれしかった。
米畑の引き合わせも済み二人は店の中へ入って行った。
米畑が二人が絶対合うと思ったのは、二人は似た者同士でそこがお互い惹かれあうと思ったからだ。
似た者同士で合わない二人も中に入る。
しかしこの二人は必ず惹かれあう！という確信が米畑にはあった。
今まで、手組の見合いで何組も成婚をだしてきた米畑の仲人技としての感に米畑は自信を持っていた。
二人は、初めて会ったのが嘘のように話しが弾んだ。話しが途絶える隙間もなかった。
「お見合時間は一時間位」と言われていたが二時間を超え三時間が経とうとしていた。
幸久は、お見合終了後すぐに米畑に連絡をした。
「こんなに聡明で擦れていない純粋な女性がいるんですか」
僕はこんな女性と出会ったことがない。
幸久は今まで女性で苦労をしてきたから、
えみこのような女性が聡明で無欲な女性が僕と会ってくれるなんて本当に信じられなかった。
恵美子のお見合いのお返事ももちろんOkだった。
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