理想の顔・理想の条件ばかり求めていませんか？ ― 結婚相談所で婚活を成功させるための現実と対策

はじめに

婚活をしている女性の中には、どうしても「顔」や「年収」「スタイル」などにこだわってしまう方が少なくありません。特にアラフォー世代の女性からは「おじさんはいや」という言葉をよく耳にします。気持ちはとてもよく分かります。せっかく結婚するなら、自分が理想とするタイプの男性と結ばれたいですよね。

しかし、理想が高すぎて現実の出会いとマッチせず、婚活が長引いてしまうケースも多いのです。今回は、**「顔や条件にこだわりすぎて婚活が難航する女性」**に向けて、現実と理想のギャップ、そして幸せな結婚を実現するための対策をお伝えします。

男性の顔を重視する女性にありがちな婚活の壁

「年齢は同年代か年下」「年収は600万円以上（ほんとは700万以上だけど600万で妥協）」「身長170cm以上（ほんとは175㎝以上だけど170で妥協）」「顔がタイプの人」──婚活女性の条件欄に並びやすい希望条件です。もちろん、こうした希望を持つことは悪いことではありません。ただし問題は、それらに強くこだわりすぎてしまう・どれもそろっていないといけないということです。

実際には、自分が望む条件の男性は競争率が非常に高く、自分が「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」であることを忘れてしまいがちです。その結果、
・申し込みをしても返事が来ない・お断りされる

・タイプじゃない人からしかお申し込みが来ない

・「自分の好きなタイプからは相手にされない」といった状況に陥ってしまいます。

「理想の男性」から相手にされない現実とは

アラフォー女性がよく口にする「おじさんはいや」という言葉。実は男性側から見ても同じようなことが起きています。男性は「若くてきれいな女性がいい」と思う傾向があり、アラフォー女性が望む男性の年齢（同年代か年下）からは、30代後半や40代の女性はどうしても対象から外されやすくなるのです。

つまり、女性が「若くてイケメン、高収入の男性」を求めれば求めるほど、その男性は年下女性を選ぶ可能性が高くなります。結果として理想が叶わないまま時間だけが過ぎていく…という現実が待っています。

自分の年齢が止まっている女性心理

婚活をしている女性の中には、「自分の年齢感覚が、20代や30代前半のころのままで止まっている」ケースが少なくありません。

人は、生まれたときから、赤ちゃん→幼児→小学生→中学生→高校生→大学生、とカテゴリーが変化してきます。社会人になると変化が止まります。ただ、結婚すると、夫・妻→お父さん・お母さん→おじいちゃん・おばあちゃんとカテゴリーに変化があります。また、世間からの呼ばれ方も「奥さん・ご主人」「お父様・お母様」、子供のお友達からは「おじさん・おばさん」、孫からは「じーじ・ばーば」と呼ばれるようになります。

立場（カテゴリー）が変わると、自分の意識にも変化があり自分の変化を自然と受け入れていきます。

しかし社会人になってカテゴリーとして変化のない生活を送っていると、自分が「お姉ちゃん」のままで時が止まってしまう人がいます。例えば、婚活をしている女性の中には、「自分の年齢感覚が、20代や30代前半のころのままで止まっている」ケースが少なくありません。しかし、時間は確実に流れています。昔の自分が一番輝いていた時代、男性からもたくさん声をかけられ、恋愛市場で優位に立てていたころの感覚に縛られてしまうのです。女性が「私はまだまだ若い」と思っていても、男性は客観的に年齢を見ています。そのギャップが、「思っていたより相手にされない」「昔のようにモテない」という現実につながります。

この“心の中の年齢ギャップ”に気づくことが、婚活を成功させる第一歩です。理想の自分像と現在の自分を冷静に見つめ直すことで、相手選びの基準も自然と変わっていきます。

失敗例と成功例

失敗例：顔にこだわりすぎたAさん（42歳）

Aさんは「イケメンじゃないと恋愛感情がわかない」と言って、男性からのお見合い申し込みをことごとく断っていました。ようやくお見合いをした相手も「顔がタイプじゃない」という理由で交際を断ることが続きました。数年が経ち、婚活は停滞。Aさんは「いい人が全然いない」と嘆いていますが、「いい人がいない」のではなく、「いい人から選ばれない」のです。

成功例：条件を広げたBさん（39歳）

Bさんは当初「年下で高収入の男性」を望んでいましたが、婚活が思うように進まない中で、相談所からのアドバイスを受け入れ「見た目は普通でも、誠実で優しい男性」に目を向けるようになりました。最初は顔がタイプではなかったものの、交際を重ねるうちに「安心感と居心地の良さ」が何より大切だと実感。現在はお相手と結婚し、穏やかな日常を楽しんでいます。